猪飼野(鶴橋)フィールドワーク

2009年9月5日

 

2009年度のサテライトでの「教えと学びの社会学」の授業でご縁があってご一緒させていただいた方々が猪飼野フィールドワークを行うとのこと、私は一昨年に受講したのですが、お声掛けいただいて、世話役の方に参加をお願いすると快諾いただきました。


 
阪神梅田駅、、乗ってきた電車は山陽電車の直通特急です。改札口ですが、こんなに改札の機械が連なる風景は神戸にはありません。


 
久し振りの梅田地下街、この光景を見ると、大阪を実感します。


 
大阪駅で降りるのも久し振りなら、JR大阪駅環状線ホームも久し振りです。、神戸では赤い電車は走っていません。


 
環状線ホームで集合して鶴橋駅へ。鶴橋駅の高架下に広がる鶴橋商店街が朝10時過ぎなのに、結構賑やかでした。早速、世話役の方からの辻レクチャーがありました。鶴橋や猪飼野にまつわるお話に引き込まれてしまいました。


 
そして、ちぢみの店で小休憩、6種類のちぢみを、それぞれ6人に切り分けていただくようにお願いしたので、バラエティーを味わうことができました。


 
鶴橋商店街振興組合のホームページには「鶴橋商店街は、戦後鶴橋駅周辺に約3000人の露天商が集まり自然発生した「闇市」を起源に発祥しました。」と書かれています。

 
ブロック毎に幾つかの商店街が集まっており、それぞれのブロック毎に、業種や雰囲気が異なります。新鮮な食材を扱っている一角は、何処の町にもあった昭和時代の面影を感じます。


 
土曜の朝とも思えないほど賑やかでした。韓流スターのブロマイドを扱う店もあり、この10年ほどで、この商店街のイメージも変貌したのかなあ〜と思いながら・・・

 
弥栄神社、元々は午頭天皇社として素盞鳴命(すさのうのみこと)を祭神として祭られ、明治になって彌榮神社と改められたそうです。


 
コリアンタウン・御幸森商店街の入り口にある御幸森天神宮、仁徳天皇、少彦名命、忍坂彦命を祀る、猪飼野村の氏神です。猪飼野付近は百済野と呼ばれて、仁徳天皇の時代から百済からの渡来人が多く住んでいたそうです。仁徳天皇は鷹狩や渡来人の様子を見聞する御幸に際して、度々この地の森で休まれた事から御幸の森と呼ばれるようになったそうです。


 
そして御幸森商店街、テレビ等でよく見掛ける風景ですが、この度初めて足を踏み入れました。駅からちょっと離れていて、ここまで来ることができなかった場所です。


 
キムチの香りがあちこちから漂ってきます。記念写真も忘れずに・


 
店の奥までいろいろな種類のキムチを扱っていました。そしてプルコギを焼く匂いが、食欲をそそりました。


 
コリアタウンにある大阪朝鮮第四初級学校、すぐ近くには御幸森小学校があります。ここでも辻レクチャーがあり、聞き入ってしまいました。住宅の軒下に碍子びきの配線を見つけました。



コリアタウンにある大阪朝鮮第四初級学校、すぐ近くには御幸森小学校があります。ここでも雲井さんの辻レクチャーがあり、聞き入ってしまいました。


 
幕末の混乱した慶応2年に建てられた道しるべ、「左・大阪」、「右・八尾、久宝寺、信貴山」と書かれています。当時は信貴山にお参りする人が多かったようです。


 
つるのはし跡、鶴の橋は、文献上最古の橋とされています。仁徳天皇が架けた古橋で、日本書紀によると西暦323年に百済川に架設されたそうです。

 
猪飼野近辺の古い地図もあり調査&研究、そして記念写真。

 
電柱には、古い地名の柱票が残っているのですが、電柱を見上げると「鶴」、
今の住居表示は桃谷です。そして再び鶴橋商店街、もうお昼時です。


 
人通りが増えたように感じます。


 
チヂミやお好み焼き、たこ焼きを売る店が開店していました。

 
ここはキムチの有名店だそうで、売っている方々は同じような服を着ています。制服なのかもしれません。そしてJRの改札近くまで戻ってきました。、この向こう側には焼肉のお店が並んでいます。


 
その中の大邱家(たいきゅう や)でお昼を・・。フィールドワークお疲れ様の乾杯、「満面の笑み」


 
そして料理が運ばれて、量と種類と質に、皆さん大満足のご様子です。店の人に記念写真を撮ってもらいました。


 
お昼の食事の記録も大切なフィールドワークの一環です。焼肉はアップで。


 
食事をしながら、あれこれと愉しいひと時が過ぎ、お茶が出される頃には、インドに行った参加者から旅行の報告・

 
その後、お土産のキムチを買ってJRの改札に向かいました。私は、皆さんと別れを告げて、再び鶴橋の商店街へ。以前、来た時に、ディープだなあ〜と思っていた路地裏のような通りは、シャッターが下りたまま。もう店をしているのかもしれません。

 
商店街の中でも場末のような場所、この辺りもシャッターが下りたままの店が目立ちました。

 
でも、狭い路地裏のような処でも、賑わっている処もありました。

 
この春から、近鉄と阪神がつながって、鶴橋から三ノ宮まで乗り換えなしで行けます。近鉄鶴橋駅は名古屋や伊勢志摩への特急が停車する駅ですが、大阪の下町の香りが漂うホームです。

 
「さあ、神戸へ」と書かれた電車に乗って神戸に向かいました。三ノ宮駅で降りると、もう行き先が「奈良」になっていました。

猪飼野フィールドワーク、愉しいひと時を過ごすことができました。