「工場見学」

阪急電車(株)正雀工場、(株)グローバル・テック
平成20年12月4日 

科目・工業技術基礎の一環として工場見学に行きました。
行き先は阪急電車の車両検修場のある正雀工場です。
阪急京都線の正雀駅に隣接して正雀車庫と正雀工場があります。

実際の工業・産業の現場の中に立って、その中で、生徒自らが
感じ取ったり、学び取ったりするさまざまな情報や雰囲気は、学校
で教師が言葉で説明したり教材を用いても、なかなか伝えることが
できません。今回の工場見学で、生徒が感じたこと、学んだことは
ひとりひとり異なるかもしれません。短期的に役立つこともあれば、
長期的に意味がある場合もありますし、直接的に役立つこともあれば
間接的に活かされることもあると思います。私も生徒と同じで・・・  .


   
学校からバスで阪神高速、名神高速を経て1時間ちょっとで
大阪摂津市の正雀工場まで。行きは渋滞もなく、スムーズに・・


  
阪急正雀駅に隣接して、正雀車庫にも隣接しています。



正雀工場には、分社化した(株)グローバル・テックと
(株)アルナ車両も入って、大半の仕事を委託しています。


  
最初は食堂で説明を受けました。午後で、食堂は片付けモードでした。


  
阪急電車全般の話や正雀工場や車両の点検、整備について、
生徒たちは結構神妙に話に聞き入っていました。説明が終わると
見学の注意、ポケットに手を入れない、そしてヘルメット着用・・・。







  
工場の中には教習所もあるそうで、屋外には
ポイント切り替えの実物の装置がありました。


  
検修が終わって、本線での試運転を待つ車両です。
説明が始まると、目の前を試運転車両は動き出してしまいました。



いよいよ工場の内部です。


  
工場には、この線路で入線するそうです。車両下部を
点検できるようになっていました。そして工場への扉。
見学は、その脇の小さな扉から入りました。


  
入線すると、ここに至ります。留置している車両がありました。



工場内は自力で走行できないので、この青い機械に牽引されます。


  
車両から切り離された台車部分です。
右は台車のフレーム部分のみです。


  
検修中の車両が工場内で並んでいる様子は圧巻です。


  
台車を外されると、工場内の車両の移動は上部のクレーンです。



ここで外側の塗装を綺麗にします。大規模な塗装機が2台ありました。


  
車両から外されたパンタグラフと車輪、
それぞれしっかりと点検・整備されています。



これは車内のエアコン等の交流発電機です。
架線の直流をモータで回して発電するとのこと。
最新車両はインバーターを用いているそうです。



古い能勢電鉄の車両が工場にありました。


  
大正時代の車両を前に、阪急電車の歴史
の話を生徒たちは熱心に聞いていました。



技能向上の為もあって、このようなミニチュア
車両の製作もしているとのことでした。



食堂に戻って質問の時間、幾つか質問が出て
その後にお礼の言葉を生徒が言って全員で起立
してお礼の挨拶をしました。             .



この古風な「正雀購買所」前にバスが停まっており
正雀を後に・・・帰路はちょっと混雑していました。



 生徒たちが、工場で見たもの、聞いたもの、雰囲気や
働く姿から学んだもの、得たもの・・・それが活かされますように!